研究代表者の柳原は,熟練技能者の技能をいかに機械の制御(使うのはマイコン)に落とし込むかという「機械の知能化」という課題に関して研究キャリアをスタートし,主として機械工作における熟練技能者の持つ技をコンピュータプログラムで自動化することに主として取り組んで参りました.
有明高専に着任してからは高齢者向けの筋力スクリーニング装置の開発や,バイオ燃料で走行するミニバイク車両の研究や,作業者安全のための産業用ロボット適用の研究なども行ってまいりましたが,近年は研削加工における知能化に取り組んでいます.
砥石,つまり固定砥粒加工工具は,古来刃具を研いだり使われてきておりますが,近年はハイブリッドカーあるいは電気自動車用高精度歯車の最終仕上げや,望遠鏡やカメラなどの光学部品,半導体部品基盤の最終仕上げ加工などますますその適用分野が広がっています.
しかしその仕上げ加工工程の構築には多くを技能者の熟練の技に頼っているところが実情で工学的な観点から現象の解明や知能化のための制御技術の確立がこれまで以上に求められるようになってきており,研究室として近年注力しはじめているところです.
近年の課題
固定砥粒加工工具を使い研削加工工程で工具と工作物のダイナミカルな運動制御をすることで表面構造形成のための制御手法の検討,GX(省エネルギー高能率加工の探求)を追求しています.
本プロジェクト推進のために下記の研究助成プログラムに応募し採択されています.
1.研削加工点沸騰蒸気挙動モニタリングによるサーモダイナミクス制御に関する研究
(OSG財団研究助成)
2.工具-工作物間インプロセス可変速研削システムの開発と研削現象の探求
(工作機械技術振興財団 試験研究A)
3.研削におけるインプロセスダイナミクス制御は加工に新たな機能を提供できるか?
(日本学術振興会 令和元年度 科学研究費基盤研究C新規採択研究課題)
4.研削砥石による新規塑性加工法を用いた表面テクスチャリングの研究
(平成30年度 天田財団一般研究採択事業)
Fabricating texture on material surface by using grinding technology with tribological view.
(研削技術を利用した摩擦摩耗および潤滑(トライボロジー)の機能をもったテクスチャリング面の創成)
過去のテーマ
Robot aided production for operator’s safety and accuracy control of product.
Tantatively Suspended
(作業者の安全と製品精度コントロールのための産業用ロボット援用生産)
金型加工におけるプレス機械上での金型補修を目指し,その作業の迅速化や補修作業時作業者の挟まれ事故防止のためのロボット援用を検討しています.
