学科長からのごあいさつ

      機械工学科 教授  南 明宏

    「機械の力は人の知から」と言われるように機械工学は古代から科学を背景に知恵とからくりによって人間の生活に深く係り合いながら発展してきております.機械工学は科学を実際の生活に役立つモノづくりに応用するもので,普段皆さんが見る製品のほとんどが「工場で機械により作られている」と言っても言い過ぎではありません.当学科では,5年間での専門科目の習得に加え,実験,実習や製図を実施することでモノ作りの技術を併せて身につけることができる教育プログラムが組まれています.机の上で教科書を見ることしか知らなかった新入生が,ロボットなどを自分達だけで作り上げてコンテストに出場して卒業していきます.

    また,校外学習も盛んで5年間で10数社におよぶ工場見学を行います.特に4年次では春に1週間程度関東方面の企業を訪問することで基幹産業の知見を広めます.また,夏季には2週間程度の学外実習を実施して社会人体験をし,将来への心構えを学びます.また,大学や企業の専門家を招待して特別講義を開講し学生の視野を広げる教育も行っています.

    以上のような教育は企業からの求人数にも反映し,就職希望者の100%が鉄道,電力,自動車,食品,薬品等優良企業へ就職していきます.また進学においても専攻科進学や国立大学編入学と高い実績を示しております.

    当校は卒業生や地域の企業・住民の皆さんとの絆を大切にしています.皆さんも我々と一緒に学び,体験し,創造することで社会の役に立つモノづくりに挑戦しましょう.